SWOT分析とは?要点を押さえて解説【図あり】
この記事では、このような悩みを解説します!
図を使いながら、分析方法、コツ、注意点について簡潔に記述しますので、ぜひ最後まで読んで下さい!
SWOT分析をする意味
SWOT分析をすることで得られるメリットは多いです。
例えば、
- 自社の現状を整理できる
- 他社と比べた立ち位置が分かる
- 作った図を共有することで共通認識を持てる
- 強さ弱さを活かした戦略立案に役立つ
などがあります。SWOT分析する上で図を作るのですが、シンプルな図でこれらのメリットが得られるのは大きいです。また、分析結果を図で共有すると、視覚的にみて現状を把握できるので、組織内で共有しやすいです。
では具体的な内容に入ります。
SWOT分析とは?
SWOT分析(スウォット分析)とは、
- Strength(強さ)
- Weakness(弱さ)
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
これらの4つの要素の頭文字を取ってそう呼ばれています。
- まず、自社のコントロールできる範囲である内部環境を「強さ、弱さ」に分けて書き出します。
- そして、自社のコントロールできない範囲である外部環境を「機会、脅威」に分けて書き出します。
上記の要素について書き出た表を基に、戦略策定していくのがSWOT分析です。
では、それぞれの要素について考える例とコツを記述します。
Strength(強さ)、Weakness(弱さ)
自社の強さ弱さとして、検討する要素の例を上げます。
- モノ(製品)
- サービス内容
- 技術力
- 組織力
- ブランド力
- その他の経営資源
などのような自社が比較的にコントロールできる内部環境を強さ弱さに分けて書き出します。
ここで注意してほしいのは、「何を以て自社の強さとするのか」ということです。
例えば、自社が本を書いているとします。「分かりやすさには自信がないから弱さとして、情報量に自信があるからそれを強さとしよう!」この様に、自社の得意、不得意で判断する訳ではないです。
「競合他社と比較しての強さ」でなければいけません。
上の例では、「書いてるジャンルで競合他社と比較して、情報量が多いからこれが強さにしよう!」これは強さと言えます。
比較優位性をで判断するのではなく、競争優位性で判断します。
自社の経営資源が本当に強いのか判断する場面で使えるフレームワークを紹介します。
こちらの記事で詳しく解説してます!ぜひご一読ください。
VRIO分析とは?網羅的に解説しました。【ニトリの事例あり】
Opportunity(機会)、Threat(脅威)
※この章は少し長くなるので読み飛ばしてもOKです。
機会、脅威として検討するべき要素の例を上げます。
- 市場規模
- 市場の成長率
- 競合の動き
- 法律
- 他業界の与える影響
などのような自社が比較的にコントロールできない外部環境を機会、脅威に分けて書き出します。
市場規模、市場の成長率から、需要を予測して、大きな需要がありこれからも伸びていくと判断した場合は、それは機会になり、波乗りできれば大きな利益に繋がるかもしれません。反対に、市場が衰退傾向である場合は、早期撤退も一つの手です。損失を最小限に抑えることは、再出発の観点からも大切だと思います。
競合の動きはコントロールが難しいですが、後出しじゃんけんの様に、上手く利用することは可能です。例えば、「美味しいビールはのどごしが違う!」のようなプロモーション戦略を取ってる企業がいた場合、たしかにそれはビール好きな層には刺さるかもしれませんが、「飲みやすいビール」を売り出すことが難しくなります。ある程度一貫性を持つポジションを取るからです。「言ってること違うじゃん!」と評価されるのを避けます。この立場を利用して、逆ポジションを取れそうです。
法律は、2035年までにガソリン車の販売停止を実現させようとする動きが世界で起こってますが、法規制によって、ビジネスのルールが変更されることもあるので、要チェックです。雇用制度とか、税金関係など、チェックするべき項目は多いですね。
他の業界の影響も考えるべきです。フィルムカメラ業界を席巻していたコダック社がデジタルカメラの登場で、経営破綻まで追い込まれましたが、他の業界の影響で、満たしていた本質サービスが他の方法で効率よく満たされるようになる場合、業界ごとなくなる危険性もあります。
本質サービスの意味については、こちらの記事の途中で解説しています。
マーケティングの基本的な考え方、そのプロセスとは?【図あり】
外部環境を分析する場面で便利なフレームワークを紹介します。ぜひこちらもご一読ください。
SWOT分析を行う上での注意点
SWOT分析する上での注意点をいくつか記述します。
機会、脅威が曖昧である
機会ともとれるし脅威ともとれるような要素も、図を作る以上はどちらかに分類する必要があるのでその塩梅が難しい点が挙げられます。それを間違うと分析結果にも影響がでるので、敢えてどちらにも書かないとか、よけて別の欄に書くとかがいいかもしれません!
個数に注目しすぎない
例えば、機会が10個書き出せて、脅威が1個しか書けなかったとします。一見いい感じに見えますが、その一個の脅威の影響の方が大きい可能性もあります。これは強さ弱さを書き出す場面でも言えます。
なので、書き出せた個数ではなく、それが与える影響力、インパクトを重要視するべきです。
致命的な一個の脅威が存在する場合、優先して脅威の回避にリソースを割くのがいいかもしれませんね!
現状の分析だけで満足してしまう
現状の分析が上手くできたことで満足してしまったら意味がありません。その分析結果をみて、経営戦略を立てたり、経営判断をしてその分析を活かす必要があります。
「知ることだけでは充分ではない、それを使わないといけない。やる気だけでは充分ではない、実行しないといけない」
引用元: ドイツの詩人 ゲーテ ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
ゲーテさんの名言を引用しました。ゲーテさんも言ってます!笑笑
クロスSWOT分析を使うべし
分析結果を基に、どう経営判断をするかを考える場面では、「クロスSWOT分析」を使うことをオススメします。
上の画像の様な図を作って、「どう機会を活かし」、「どう脅威に対応するか」具体的な施策を考えて書き出します。
組織が共通の意識を持って動ける
上記の図を完成させて共有することで、「組織が共通の意識を持って動ける」というメリットもあるのでおすすめです!
機会のような脅威のような
SWOT分析をする中で、機会なのか脅威なのか曖昧な要素でかつ自社に影響を与えそうな要因も見つかる思います。
それを「どのグリッドに入れるか迷う」、「選んでも正確性にかける」、この様な場合は、書き込めるグリッドを9個にするのもオススメします!
より細かく正確な分析を可能にします。
まとめ
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
余談ですが、「最近涼しくなってきて、快適です!笑笑」
本題に戻ります。笑笑
SWOT分析は、ビジネスの場面だけでなく、スポーツや恋愛など、様々な場面で使えると思うので、幅広く日常生活レベルから大事な場面まで使い倒して下さい!
この記事の知識が少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。
ではっ。