相互独立的自己観と相互協調的自己観とは?【わかりやすく解説】
この記事はこの様な疑問を解決します。
心理学に興味がある方はもちろん、それ以外の方にも面白い内容となっていると思います。
この記事を読むこと得られる知識
- 相互独立的自己観の意味
- 相互協調的自己観の意味
では記事内容へ入ります。
相互独立的自己観とは?
相互独立的自己観とは、自分はどういう人で、何が好きで、どうしたいか、などを認識する過程で周りに合わせず、独立的にそれを決定しようとする傾向のことを指します。
つまり、
「他人は他人で、自分は自分である」
この様に考えて、周りの人の影響をあまり受けない人のことを「相互独立的自己観が強い人」と表現します。
これではイメージしにくいかもしれないので、少し例を上げますね。
相互独立的自己観が強い人ってどんな人?
具体的なイメージを容易にするため、2つ例を上げます。
意見の食い違いを喧嘩と捉えない
日本の人は、意見の食い違い、討論、議論などを避ける傾向にあると思いますが、アメリカではディベートの文化があったり、意見を激しくぶつけ合うのは、「普通」であると言われています。
「意見が違うのは本来当たり前のことなので、思っていることをぶつけるのは普通である。」
この様なタイプの人は、相互独立的自己観が強い人であると言えます。
過度に周りの目を気にせず行動できる
どの程度周りに合わせて、どの程度自由にするかは、人それぞれ感覚が違うと思いますが、自分がしたくないこととか、したいことをするために、一人で行動する人は「相互独立的自己観が強い人」であると言えると思います。
例えば、友達同士で遊ぶ時に、自分がしたいことだった場合は参加するし、あんまりしたくないことだったら参加しない。
この様な選択を取るなどです。
相互協調的自己観とは?
相互協調的自己観とは、自分はどういう人で、何が好きで、どうしたいか、などを認識する過程で周りに合わせようとして、協調的にそれを決定しようとする傾向のことを指します。
つまり、
「みんながそうするなら、僕もそうする」
「あの人がそうしてるから、僕もそうする」
この様に考えて、まわりの影響を強く受ける人のことを「相互協調的自己観が強い人」と表現します。
相互協調的自己観が強い人ってどんな人?
こちらも、具体的なイメージを容易にするため2つ例を上げます。
人気の職業に就きたい
例えば、自分が何の職業に就きたいか考える時に、
「人気の職業だから」
という理由で決定するなどです。
それも社会的ステータスの一つだと思いますし、その職業は真っ当なものが多いと思うので、その気持ちをエネルギーに変えるなど、いい方向に使えば問題ないと思います。
反対意見を述べることができない
反対意見を持っている人でも、一緒に遊べるし、共通点も多くある場合もたくさんあります。
なんなら、同じ様な意見ばかりを持っている方が稀だと思いますが、
なんとなく、周りと同じ意見を述べるとか、反対意見を持っていることを隠したりして、協調的な行動を取る人は「相互協調的自己観」が強い人と言えます。
どちらの側面ももつ
相互独立的自己観が強い時もあれば、相互協調的自己観が強くなるタイミングもあります。
どちらかが優位になることが多いというのはあるかもしれませんが、「この人はずっとこっち」のようなことはなくて、
状況が変われば、どちらが優位になることもあるということです。
また、それぞれ程度があるので、きっぱりこっちよりの人だと言い切れないこともあります。
人からの誘いは断り勝ちだけど、仲良くなるとあまり意見を述べられない、などもあるかと思います。
日本とアメリカの違い
国とか文化によって、偏りがあるので、それについて記述します。
日本は「相互協調的自己観が強い」と言われています。
協調的に周りに合わせる人が多いと思います。
同調圧力が強いとも言われていますね。
アメリカは日本と反対に、「相互独立的自己観が強い」と言われています。
アメリカの人がみんなこうである、という話ではなく、傾向にあるという話ですね。
まとめ
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
どちらにも長所短所があり、人それぞれ考えが違うので、置かれた状況でそれぞれ上手く行動したらいいのではないでしょうか!
ではっ。