ハロー効果とは?心理学の知識を生活に活かすには。
「スポーツが上手な人」に対して、頭もいいんじゃないかな?と予想したり、
「ルックスがいい人」に、なぜか期待してしまった経験はありませんか??
ありますよね???笑
それはもしかしたら「ハロー効果」が原因かもしれません。
この記事ではハロー効果について記述してますのでぜひ最後までお読み下さい。
ハロー効果とは?
ハロー効果とは、
ある対象を評価する時に、その対象の「目立つ特徴の評価」に引っ張られて、「その他の要素の評価」が影響を受ける現象のことを指します。
例えば、足のとても速い男子が、顔もかっこよくみえるってことありませんかね。
まさにこれがそうで、
「足が速いかどうか」と「顔がかっこいいかどうか」この2つの要素は、本来まったく別の要素である。
にもかかわらず、目立つ特徴の「足が速い」という評価により、「顔のかっこよさ」という要素の評価が引っ張られて、通常の顔のカッコよさよりも高く評価される傾向にあると思います。これのことです。
helloではなくhelo
一見勘違いしますが、
「こんにちは!」のhelloではなく、「後光、光背」のheloです。
後光・光背とは、菩薩・仏像などが放つ「光」です。キリスト教絵画などでも用いられる、聖人の頭上に描かれている光の輪のことですね。
なので、後光効果、光背効果とも呼ばれていたりします!
また
ハロー効果は2つに分けられます。
- ポジティブハロー効果
- ネガティブハロー効果
それぞれについて記述します。
ポジティブハロー効果
ポジティブハロー効果は、上述した例の様に、際立つ良い評価に引っ張られて、他の要素も本来より良い評価をもらうことを指します。
これを上手く使えるといいかもしれませんね!
ネガティブハロー効果
ネガティブハロー効果は、それと反対に、目立つ悪い評価によって、他の要素も本来より悪く評価されることを指します。
これは避けたいですね。でも意外とこれで損してる人が多いと思います。(過去の自分。笑)
ハロー効果についての専門的な知識
※専門的な内容なので読み飛ばしてOKです!
はじめてハロー効果が提唱されたのは、アメリカの心理学者、教育学者であるエドワード・ソーンダイクが1920年に書いた論文であると言われています。
それがこちらの論文です。
A CONSTANT ERROR IN PSYCHOLOGICAL RATINGS
また彼のプロフィールを軽く引用します。
エドワード・L・ソーンダイク(Edward L. Thorndike, 1874年8月31日 – 1949年8月9日)は、アメリカの心理学者・教育学者。コロンビア大学教授。連合主義の一形式である結合主義の研究に独自に取り組む。教育評価の分野では教育測定運動の父と言われる。試行錯誤説(ネコの問題箱の研究)が有名。1903年に「教育心理学」を刊行、これは後に3巻本の大著となる(1913-14)。教育評価の父としても知られる。
引用元: エドワード・ソーンダイク-wiki
「教育評価の父」、かっこいいですね。
ハロー効果の学問的な位置付け
「ハロー効果」は、「社会心理学」の用語です。
現在の心理学の中には「社会心理学」という領域があり、その「社会心理学」はもともとあった「社会学と心理学」から誕生日したと言われています。
もともと社会学的社会心理学と心理学的社会心理学が2つ同時に存在しましたが、1970年代以降、個人の心理に注目する実験がはじまり、心理学的社会心理学が優勢となりました。
なので、現在では「社会心理学」=心理学的社会心理学ということです。
社会学的社会心理学は現在の「社会心理学」のサブカテゴリの一つに位置付けられるようです。
また社会心理学では、ハロー効果が引き起こす評価の歪みを「認知バイアス」と呼びます。
よくありそうなポジティブハロー効果の事例
※例をいくつか挙げるだけなので、ここも読み飛ばしてOKです!
ですが手を抜かず、読んでくれた方に「たしかに」という声を引き出せるように頑張ります。笑
勉強ができると話しも上手だと思われがち
学校の勉強が得意な生徒は、話が上手な訳ではなくても、この人が言うのだから正しいのかもしれない、なんか分かる気がする、のように、話も上手いと評価が歪められそうな気がします。
ある程度相関がありそうなので、そもそも上手な人が多そうですが、もちろんそうじゃない人もいます。どのレベルの人も本来のトークスキルより、少し高く評価されそうです。
社交的な人は仕事ができると思われがち
社交的な人、つまりコミュニケーションスキルが高い人は「コミュニケーション」においては優れているかもしれませんが、だからといって「仕事ができる」とはならないはずなのに、仕事のスキルも高く評価されがちなのではないでしょうか!
もちろんコミュ力も仕事の能力の一つだと思いますが、他の仕事のスキルの評価にも影響しているのでは?ということです。例えば、いい企画だ!とかですかね。
社交的って強いですね。
ファッションセンスがいいと言動の評価が上がりがち
ファッションセンスがいいと、「なんか信頼できるなこの人」と思われがちな気がします。
たとえ同じような言動をしていても、その行動に対する評価が、ファッションセンスによって、向上しそうだなと。
例えば、ディズニーランドでソフトクリームを買って受け取った直後に落としたとします。
最悪です。
ファッションセンスありの人だったら、「まあそういう時もあるよな~」という感じに想像以上の、普通であるという評価が下されそうですが、クラT(高校の学際の時、クラスごとに作るお揃いのTシャツ)でディズニーランドにきてる人は、「注意力がないな」「がさつだな」「ありえない」などと評価されそうです。
※ちなみに僕は大学の講義にクラTをきて出席したりします。
よくありそうなネガティブハロー効果の事例
※ここも例をいくつか挙げるだけなので、ここも読み飛ばしてOKです!
ネガティブハロー効果はどうせなら避けた方がいいですよね。コストをかけなくても改善できる箇所が多いと思うので。
身だしなみがだらしない
服装もある程度ちゃんとしてないと、他の要素も悪く評価されがちかなと思います。ジャージきて渋谷とか新宿行くのは良くないかもです。
僕はあまり気にしない性格ですが、損してるなと感じます。
いつもは短パン姿が多いので、長ズボンを履いただけで、
「なんかオシャレになった?」
と言われました。
普段のイメージが悪いと、少し普通の服を着るだけで、「いいね!」みたいな反応された経験があります。やっぱ服装もそろそろちゃんとするかな~とか、思っています。今日この頃。
遅刻をする
遅刻なんて論外だ!と思うかもしれませんが、遅刻してもその集団行動が妨げられないなら、別にいいんじゃないかな少しくらい、って思っちゃいます。
だって、眠いときは寝たいんですもん!
例えば会社で会議があったとして、遅刻したとします。
その会議に途中参加して、後半いい発言したら、それでいいんじゃないかな、と思っちゃいますね。
でも、遅刻しただけで、他の能力も低く評価されがちなのはあるかもですね~。
ですが、友達と僕を含めて3人で浅草に集合して遊ぼう!ってなったことがありますが、3時間くらい遅刻しました。あれは流石に申し訳ないと思っています。反省です。
その時の写真です。楽しかったな~。
ハロー効果をビジネスに活用?!
ハロー効果は一見かわった形で、ビジネスでもよく使われています。
その例をご紹介しますね。
CMに有名タレントを起用する
CMに有名タレントを起用することってよくあるじゃないですか。
あれって実はハロー効果に基づくものだったりしますね。
具体例を記述します!
タウンワークのCMに松本人志さんが何度も登場
「バイトするならタウンワーク」でお馴染みのCMですが、何度も松本人志さんを起用することによりそのイメージがついています。
CMに出てたなっと思い出せる方も多いでしょう。
タウンワークのアプリを評価する時に、そのデザインや使いやすさ、ロゴ、など様々な要素があると思いますが、「CMのイメージ」もそれに含まれるとも考えられます。
そう考えると、本来、松本人志さんの面白さとか印象は、タウンワークの機能と無関係なはずです。
なのに、松本人志さんがCMに出ることによって、ハロー効果が発動し、タウンワークの評価がよくなります。
有名なスポーツ選手がCMに出るのも同じ原理で、「ハロー効果」からきているのです!
狙う顧客層にあった戦略が大切
これから記述するのはマーケティングミックスでいうところの「プロモーション」の話です。
マーケティングミックスって何?
この様に、思った方はこちらをお読み下さい。
マーケティングミックスとは?【経済学部の学生が解説】
例えば、自社がプログラミングスクールを経営していたとします。狙う顧客層は、「女子大学生向け」として、差別化を図っていたとします。
その場合には、「ポジティブハロー効果」の効果を高める為に、女子大学生が憧れている女優さんをwebサイトの画像として起用するとか、人気の俳優さんを起用するのもありですね。
このように、一見プログラミングと関係なさそうな人でも、狙う顧客層によっては「あり」ということですね。
合わせてよみたい記事。
STP分析とは?超重要なマーケティングツールです。【分かりやすい】
上記の記事では、「差別化」などについて記述していますのでぜひご一読ください。
ハロー効果の注意点
「ポジティブハロー効果」を上手く使えば企業経営に役立つのですが、無意識に引き起きる「ネガティブハロー効果」は避けたいところです。
そのリスクもあります。
有名人の評価が落ちた時に、自社サービスにも影響する
本来、「自社サービス」と「CMにでてる有名人」は無関係です。ですがハロー効果によって影響を受けます。
良い影響だけを享受できる訳ではなく、有名人の評価が落ちた時には、サービスの機能と関係なしに、自社の評価が下がる可能性もあります。
そこには注意を払うべきだと思います。
ネガティブハロー効果のリスクを避ける方法
よく用いられるネガティブハロー効果を避ける方法があります!
それは、「3B」を起用することです。
3Bとは、
- Beauty(美しい人物)
- Baby(赤ちゃん)
- Beast(動物)
この3つのどれかを採用するとリスクを回避できます。また、有名人に支払うお金がない場合でも使えますね!
つまりは、
「特定の有名な対象じゃない写真」かつ「効果的な写真」である「3B」を起用すれば、リスク軽減になり、かつ効果もある。ということですね!
猫の写真などを使う会社、多いですよね。
※個人的に最近、猫ブームがきています。
まとめ
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
マーケティングに興味のある方は、マーケティングを学ぶことも素晴らしいことですが、心理学の勉強をしてみることもオススメします!
色々とマーケティングに応用できそうな話が多いですね。
もっと文章書くのが上手くなるように、これからも頑張るのでこれらからもよろしくお願いいたしますっ!
ではっ。