3C分析とは?その方法、留意点、コツ、などについて解説【徹底的】
この記事では、3C分析の方法、留意点、コツなどを、徹底的に解説します。
マーケティングに興味のある方が読むと面白い内容となっている自負があります。(面白くなかったら、ごめん笑笑)
ではさっそく記事内容に入ります!
3C分析とは?
3C分析とは、「市場・顧客」、「競合」、「自社」の3つの要素から情報を集めて、事業計画や経営戦略を考えるために使うマーケティングにおけるフレームワークです。
マーケ業界では代表格とも呼べるほど、有名なマーケティングツールなので聞いたことがある方も多いと思います。
方法はシンプルですが、うまく使いこなせば、よりよい経営判断ができると思います。
3c分析は、大前研一さんが1982年に書いた「The Mind of the Strategist」の中で提唱して広まりました。
では、具体的な3c分析の方法などについて記述します。
(余談ですが、今、22:41です。この記事書いたら少し散歩して夜風にふかれてから寝ます笑)
3c分析の具体的な方法
3c分析の名前の由来は、下記の3つの要素の頭文字からきています。
- Customer(市場・顧客)
- Competitor(競合)
- Company(自社)
これらの3つのCを取って、「3C分析」と呼ばれています。
そして、3c分析を簡単に言い表すと「これらの3つの要素の情報を収集して、その情報を考慮に入れて経営戦略を立てるといいよ!」というフレームワークです。
このように非常にシンプルですが、どの様なことを意識して情報を収集するか?とか、分析から戦略を立てる時のこつは?などと疑問が浮かびそうです。
なので、3c分析を行う上での留意点とコツを紹介します。
Customer(市場・顧客)
Customer(市場・顧客)この要素については、下記のような情報を集めます。
- 市場規模
- 市場の成長率
- ニーズ(本質サービス)
- 消費者行動
- 購買決定者
- それらの変化
市場規模
市場規模を把握することは、売上を予測する一つの指標になります。
また、目的にそぐわない市場規模の場合は、その業界から撤退することも一つの手です。
市場の成長率
そして、市場規模を点で見るのではなく、「変化率」などに注目することで先行きの予想に役立ちます。
ニーズ(本質サービス)
その市場が満たしている本質サービスは何か?を考えることで、市場が求めているニーズをより解像度高く捉えることができると思います。
本質サービスの意味については、こちらの記事の途中で記述しています。
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消費者行動
消費者行動とは、購入から消費に関する一連の行動の中で、どのように意思決定したのかも含めたプロセス全体のことを指します。
そこに注目することで、どんなニーズがあるのかなど考えたり、もっと効率よくニーズを満たせないかを考えるといいかもしれません。
購買決定者
購買決定者は誰なのかも、意識してもいいと思います。
例えば、子供向けの本やサービス、おもちゃなどは、購入を最終的に決めるのは親です。なので、子供に人気がでること以外に、親のことも考える必要があります。
BtoBなら、具体的な数字があると相手組織を納得させることができるかもしれません。
購買決定者に寄り添うことも大切と言えます。
それらの変化
上記の要素をただ、点で捉えるのではなく、その「変化」に注目して、その先を予測することが大切です。
変化を引き起こしている要因についても考えるといいかもしれませんね。
Competitor(競合)
Competitor(競合)この要素については、下記のような情報を集めます。
- 規模(資本金、従業員数など)
- 競合のシェア率
- 顧客の数
- 顧客単価
- 利益率
- 製品、サービスの特徴
- それらの変化
まず、Customer(市場・顧客)を分析することによって、競合の評価ができます。強み弱みや、特徴を見つけて、勝てそうなら、顧客ニーズに対して最適化して攻めて、勝てそうにないなら、差別化して、少しずらしたニーズを狙います。
自社ができることは、これらに分類できます。
- 「今あるニーズを満たす」最適化型
- 「今はないニーズを創り出して満たす」創造型
上記の2つのどちらかになると思います。そのどちらを選ぶか考える為に、、Competitor(競合)の分析は重要です。
規模(資本金、従業員数など)
規模感も分析対象の一つです。競合が「ヒト、モノ、カネ」などのリソースが充実している場合、差別化を図ったとしても、すぐにまねされて終わります。
なので、模倣難易度が高い、もしくは、今まで取ってきたポジションを利用して、まねできないような戦略を立てることがいいと考えます。
例えば、「アルコール感強めこそビールだ!」このように、アルコールが好きな層に向けて強く訴求している会社は、「スッキリしてて飲みやすいビールです!」このようなプロモーション戦略を真似することは難しいです。反対の思想を狙います。
競合のシェア率
フィリップ・コトラーさんが提唱した競争戦略理論を学ぶと、シェア率によって、取るべき戦略が違ってくることと言えます。
こちらも面白い理論なので、他の記事で徹底的に解説します。(準備中です。)
顧客の数、顧客単価
顧客の数、顧客単価を知ることで、具体的に売上のイメージがつくと思います。また改善点が分かれば、そこで優位に立てます。
利益率
利益率を知ることで、無駄なところがないかどうか考えるきっかけになります。また、利益率が高い会社と、低い会社での違いを見つけると、それを自社に取り入れることができるかもしれません。
製品、サービスの特徴
製品、サービスの特徴を把握することは競合の強さを把握する上で必須です。
それらの変化
「点」で情報を集めるだけではなく、「変化」に注目することも大切です。トレンドをつかめたりします。
Company(自社)
自社の分析に必要な項目は、競合を分析した項目と同じものにするのがいいです。なぜなら、同じ項目で比べることで、自社と競合の差が把握できます。よって、自社の強み弱みが浮き彫りになります。
- 規模(資本金、従業員数など)
- 競合のシェア率
- 顧客の数
- 顧客単価
- 利益率
- 製品、サービスの特徴
- それらの変化
これらをそのまま分析したらOKです。
3c分析の目的
3c分析の目的は、KFS(Key Factor for Success:重要成功要因)を捉えて、それを経営戦略に活かすことです。
なので、情報を収集して満足するのではなく、どんな施策を打てば効果的なのかを考える必要があります。
同じ「3c分析」というフレームワークを使っていても、要点を押さえているかどうかで、差が出ると思います。
そこで3c分析のコツを解説します。
目的を意識して情報収集する
どんな情報を集めればよいか考える時に、どんな経営戦略を立てればよいのかを意識して情報収集することで、使える情報を集めることができます。
質の高い情報を集めることが、よい戦略を立てるために必要です。
集める情報絞る
たくさん情報を集めることも大切ですが、リソースは有限なので、経営判断に役立ちそうな情報を、いろいろ仮説を立てながら集めることが大切だと考えます。
一次情報も集める
ネットで探せる情報は、恐らく他社も集めることができます。差別化を考えると、アンケートなどの一次情報を集めることは重要です。
環境分析で使える他のフレームワーク
3c分析の他にも、環境分析で使えるフレームワークを紹介します。
- PEST分析
- 5フォース分析
これらの具体的な方法は、下記の記事に記述しました。ぜひご一読ください。
マーケティングにおける3c分析の立ち位置
ここからは少し専門的な内容なので、読み飛ばしても大丈夫です。(読んで欲しいけど笑い)
まず、マーケティングを大まかに分けると、
この様な流れで行います。
3c分析は、その中の環境分析に位置付けられます。なので、比較的に早い段階で行います。
環境分析は外部環境分析と内部環境分析に大別されます。
また、環境分析は内部環境分析と外部環境分析に大別されます。
3c分析は、この外部環境分析に位置付けられます。
外部環境分析はマクロ環境分析とミクロ環境分析に大別されます。
外部環境分析はマクロ環境分析とミクロ環境分析に大別されます。
そして、3c分析は外部環境分析のミクロ環境分析に位置付けられます。
また、ミクロ環境分析を行う前に、マクロ環境分析を行った方が、より俯瞰的に戦略を立てられるので、PEST分析などを行うことをオススメします。
PEST分析の方法については下記の記事で解説しています。
PEST分析とは?事例を交えて分析方法を網羅的に解説。
それでは、まとめに入りたいと思います。(今日はもう一記事書きたい!笑笑)
まとめ
どうでしたか!
3c分析を行う上で重要なのことは、3c分析の目的は、KFS(Key Factor for Success:重要成功要因)を捉えて、それを経営戦略に活かすことです。
この記事が少しでも、何かのヒントになったら幸いです!
ありがとうございました。