【感想】汐見夏衛先生の「明日の世界が君に優しくありますように」を読んだ。
しゅーた(@chibasyuta)です!
汐見夏衛先生の「明日の世界が君に優しくありますように」を読んだので、その感想をいつものように書き残そうと思います。
何となくの思いつきで始めたこの「感想を書き残すやつ」なんですけど、しばらく続けてみようと思います。アクセス数がどうとか、何かに繋がる導線を作るとか、そーゆーのは考えずに楽しそうだから書きます。
では書きます。
この記事はネタバレを含みます!
まず最初に書いておくべき内容を書きます。
それは何か。そう。この記事は「ネタバレを含む」ということです!
もう既に本を読んだ方を想定読者としています。読んだうえで、誰かの書いた感想が読みたい。というような需要を満たそうとしているのです。
なので、この本を読みたくなるために、推薦文が読みたい!という方には適していないと思うので、この辺でブラウザバックをお願いしますね!!
書いたからね!!
この本を手に取った理由。
この本を手に取った理由は「著者が汐見夏衛先生だから」です。
ファンかと言えば、そうではないのですが、以前に読んだ汐見夏衛先生の小説が面白かったので、安心感があり、そういった理由で購入しました。
大学生とはいえ、将来の準備のために時間がかかるので、挑戦的な時間の使い方よりも、楽しい時間が過ごせるとある程度分かっているものに手を出しがちになってしまっています。
もっと世界を広げるために、あえて後悔しそうな退屈な時間の使い方もした方がいいなと思うのですが、今はまだなかなかできていません。
主人公の「真波」が「居場所がない」と感じているのを読んで考えたこと。
物語の序盤、主人公の「真波」が母方の祖父母の家で住み始めるのですが、「居場所がないな」感じています。
それに対して、「当然だ、ここは私の居場所じゃないんだから」と真波は考えるのですが、たしかになとここで思いました。
居心地が悪い=ダメなこと
となにかと考えがちで、どうやったら馴染めるのか、上手くやれるのか、などと考えてしまうことってあると思うんですよ。
僕自身が遭遇しそうな未来とか、遭遇してきた過去に対してです。
例えば、今後、僕が大学を卒業してどこかの企業に就職したとします。そこで僕がおそらく居心地の悪さを感じることになると思うのですが、そこでその場所に無理して馴染もうと頑張る、という選択も一つですが。どうやって離脱するか、を考える方向で動いてもいいのかなと思いました。
いろんな環境があるし、今いる環境に自分を合わせるのも1つの手ですが、それが難しいなら、合う環境に移動すること、を考えてもいい。
それに、環境に馴染むことは、上手く生きていく上で大事なことのように思えるけど、それじゃあ自分の考えとか、大切にしていることなどいろんなものを固めるのが難しくなるし、環境次第でいろんな自分になってしまうことがあると思う。
だから、自分の居場所は自分で決める強さを持つこと。と環境に左右されすぎないように、自分で環境を作ったり環境を選んでいくという意識が大事だなと思いました。環境に馴染む能力よりもね。
生計が成り立つ環境を自分で作ることができるように、全力で頑張ろう、とまた強く思えたのでよかったです。
馴染む能力に頼りたくない
ただ自分が置かれた環境で馴染もうとする、のではなく、自分で考えてこの環境で上手くやりたいと思ったとします。
そんな時にはしっかり馴染めるように、コミュニケーション能力をつけた方がいい、というのは分かっているのですが、、
他にも欲しい能力がたくさんあるので、かなり僕の中で優先順位は低いです。なんなら損切りしたっていいと思っているくらいです。
コミュ力があると強いのですが、コミュ力じゃない戦い方をしたいっていうエゴですね。
真波の「かまわないでほしい」に共感
「真波」が転校してきたときに、周りの人が興味津々でいろいろ話しかけてくる。
それに対して、「真波」はかまわないでほしいと思っている。
っていうシーンがあるんだけど、これに共感しました。
上手く対応しないといけないし、それがめんどくさい。
だから構わないでほしいってやつです。
気を遣ってそういうことをすることもあるのかもしれないけれど、皆さん気をつけてください。
人間関係って難しい
結局のところ、相手が何を考えているのか、というのは分からないので、難しいですよね。
経験則的にこーした方がいいんじゃないかな、とかはあるけど、人によって全く考えが逆だったりするので、めっちゃ難しい。
しかも相手もこちらのことを考えて行動したりするので、感情を隠したりしますよね。なのでまた難しい。
「人の優しさは目に見えないから、ちゃんと気づかないといけないのだ」と「真波」が思っている
「真波」が学校でいろいろあった際に、小さいころに食べたがっていた「たまごアイス」をおばあちゃんが食べるかいと勧めてくれるが、それに対してきつく当たってしまうシーンがありました。
でもその後にストーリーを通して考えが変わり、おばあちゃんの優しさに気づき、素直に受け取れるように成長します。
そして、「人の優しさは目に見えないから、ちゃんと気づかないといけないのだ」と「真波」が口に出してはいないが、思っているのが書かれています。
気持ちがいくらあろうが、伝え方を間違うと「お節介」になってしまうし、そんなに気持ちがなくても上手く相手のことが考えられると、相手を助けることもできます。
つまり、気持ちも重要ですが、それを通したアウトプットが重要なのかなと思いました。
もちろん気持ちが重要ですが、相手の気持ちになることは完全にはできません。皆おそらく自分を経験したことしたないのです。
そんな中で、この人はどうされたら嬉しいのか、というのを今までの経験や、試してみたことから知ってくのが大事なのだと思いました。
「正直な反応をする」ことが重要だと思う
相手からされて何かに対して、それが嬉しかったのか、嫌だったのか、そんな感情を素直に表すことは重要だと思います。
相手のことを考えて喜んでおいた方がいいだろう、とか
ここは我慢して、嫌だと言わない方がいいだろう、
などという判断をする人もいるのかもな、と思うし、自分もしたことがあるのですが、これは長期的にみても短期的にみてもあまりよくないのではないか、と僕は考えています。
しっかり感情を素直にアウトプットすることで、相手は自分のことが少しよく分かるようになると思いますし、相手の経験値に繋がります。
なので、素直な反応は大切だと僕は個人的に思います。
それに、素直な反応をする人の方が好かれる気がしています。なので僕はこれからもできるだけ素直でいようと思います。
その方が僕的にも楽ですし、人間関係は苦手ですが、こう考えることで少しは人付き合い的なものも頑張れる気がします。
素直といっても感情の判断は難しい
物事や何かに対する感情の判断って難しいと思います。
素直とは何か、という話ですね。
何かに対して、プラスの感情とマイナスの感情があって、それを合算して考えたときに、トータルとしてのそのものに対する感情が湧くんだと思います。
となると、ここは嫌だと言わない方がいいだろう、というのもある種の素直な反応と捉えることもできなくはない、と思うのです。
そこが難しいところですよね。
なので、そこでしっかり考えて、判断したなら、でも、、とか考えずに自分の選択を疑わず自信をもって納得感を感じることが重要なのかなと僕は個人的に思います。
優海さんカッコいい!!
「優海さん」はずっと変わらない気持ちを「凪沙さん」に抱いています。
これって凄いことだと思いました。
はたして、変わらない気持ちを持つことが自然とできることなのか、コントロールして保ち続けることができるのか、というのが気になりました。
どんなに好きな人がいても、何かをきっかけにその気持ちが変わるかもしれないし、何もなくても徐々に気持ちが薄れて変わっていくこともあると思います。
それなのに心に決めたその人と長い年月を一緒に過ごしていくこと、に対して僕は少しこわいなって思ってしまいます。
でもあれか、それでもいいって思える人と一緒になるのかなって思いました。そんな恐怖とかも上回るくらい一緒にいたい人がみつかること自体が幸せなことなのかもしれませんね。
「海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを」が読みたくなった!
この「明日の世界が君に優しくありますように」を読み終えた後に、あとがきに目を通しました。
そこで知ったのですが、「海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを」という小説の10年後の世界が描かれているのがこの「明日の世界が君に優しくありますように」だったのです。
「明日の世界が君に優しくありますように」単体でも十分楽しかったのですが、「海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを」を読んでから読んだり、
「明日の世界が君に優しくありますように」を読んだ後に、「海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを」を読むことを勧めてありました。
僕は「明日の世界が君に優しくありますように」から読み始めましたが、「海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを」も読んでみたい!って思えました。後日購入して読みたいと思います。(最近ちょっと金欠!)
まとめ!
人との関りを通して少しずつ良い方向に変わっていく「真波」と「漣」の成長ストーリー!
読んでいて面白かったです。僕も人間関係が嫌だとか言っていないで、もう少し人と関わってみようかな、無理せず。と思えるような作品でした!
あと優海さんカッコいい!!