ウェーバー・フェヒナーの法則とは?【わかりやすく】
この記事では、この様な方へ向けて書いています。
心理学に興味のある方は、読むと面白い内容となっているかと思います!
では、内容に入りますっ。
ウェーバー・フェヒナーの法則とは?
まず、「ウェーバー・フェヒナーの法則」の意味から書いていきます。
ウェーバー・フェヒナーの法則とは、
これだけでは、「はにゃ?」となりそうなので、順を追って解説します。
ウェーバー・フェヒナーの法則の名前の由来
まず、勘違いしそうですが「ウェーバー・フェヒナーの法則」はウェーバーさんとフェヒナーさんという2人が発見した法則です。
ウェーバー・フェヒナーという人が導き出だしたものではありません。
「ウェーバー・フェヒナーの法則」とは、エルンスト・ヴェーバーさんが行った研究の成果を基にして、グスタフ・フェヒナーさんが研究を行い、その結果として導き出されたものです。
なので、まず、ウェーバーさんがどんな研究をして何を発表したのかを記述します。
ウェーバーの法則
まず軽く人物紹介から入ります。
エルンスト・ハインリヒ・ヴェーバー(Ernst Heinrich Weber)さんは、ドイツの生理学者、解剖学者です。
物理学者のヴィルヘルム・ヴェーバー、生理学者のエドゥアルト・ヴェーバーらは弟です。
そのエルンスト・ヴェーバーさんが1834年に「重さの感覚を定量化しよう」と考え実験をしました。
どんな実験をしたかと言うと、
最小は100gの重りを手に乗せ、それから段々と重くしていき、「どのくらいで重くなったと気がつくか?」という実験をしました。
前提知識として、変化に気づける最小の変化量のことを「丁度可知差異」と呼びます。「ちょうどかちさい」ですね。もしくは「閾値」(いきち)と呼ばれます。
例えば、それが110gになった時に、「重さの変化に気づいた」とします。その10gが丁度可知差異です。
またその10gが閾値です。
これは、重さだけでなく、光の刺激、音の刺激など、様々な「刺激」でも共通して用いられる概念です。
そしてウェーバーさんがこの実験を通して発見したことは、
最初に100gの重りを手に乗せていた場合に110gで変化に気がつくとすると、
それが最初に200gを乗せていた場合、220gで気がつくということです。
つまりは、刺激量が多ければ、人の感覚は鈍くなるということを意味します。
そして、%で表すと、どちらも一定になります。この場合どちらも10%変化した時に、変化に気づきます。
この式が成り立ち、kという係数は一定ということですね。
これは、厳密に言えば、人間の五感への中程度の刺激に対しては、良い近似ということですね。
ウェーバー・フェヒナーの法則とは
ウェーバー・フェヒナーの法則とは、ウェーバーの法則の式を積分して、対数で表したものです。
そして、ある刺激の感じ方は、その刺激の強さの対数に比例する、この様に結論付けています。
画像引用元:装置設計者のための騒音の基礎 第4回
ですが式を変形して図に示すことによって、刺激量が強くなればなるほど、感覚が鈍感していることが視覚的にも認識できますね。
ウェーバー・フェヒナーの法則から連想されること
ウェーバー・フェヒナーの法則から連想される、日常生活で役立ちそうな事例を紹介します。
参考になれば幸いです。
習慣をつけることが大切
毎日3時間運動している人が1時間、運動時間を増やすのと、
運動習慣がない人が毎日1時間の運動をはじめるのでは、恐らく、後者の方が「きつい」と思います。
これもウェーバー・フェヒナーの法則と似ていますね。
なので、最初頑張れれば、後は楽だと思います。
月収が高い人の方が楽に月収を上げられる
これは一概に言えませんが、いま収入0の学生が月に5万円稼ぐのと、
なにかで月収100万円達成している人がプラスで5万円稼ぐのだと、恐らく後者の方が楽です。
まとめ
最後まで読んでくれて、ありがとうございました!
「ウェーバー・フェヒナーの法則」を何かに役立ててもらえたら幸いです。
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ではっ。