ニーズとウォンツの違いとは?【マーケティング】
この記事では、この様な疑問にお応えします。
マーケティングにおいて、基本的かつ重要な概念であるため、知っておくことをおすすめします。。
マーケッター以外の方も、世界の見方が変わるかもしれない知識なので、ぜひご一読下さい。
ニーズとウォンツの違いとは?
ニーズとは、抽象的に「何がしたいのか?」を指します。
それに対して、
ウォンツとは、具体的に「何が欲しいのか?」を指します。
例えば、「素早く楽に移動したい」がニーズで、「車がが欲しい」というのはウォンツになります。
重要なのは「ニーズ」
「作ったものを売るのではなく、売れるものを作る」というのがマーケティングの基本的な考え方です。
なので、「ウォンツ」に拘るのではなく、「ニーズ」に着目する必要があります。
作った製品に拘りすぎず、顧客のニーズをより効率的に満たすことができる代替製品が見つかった場合、「ニーズを満たすために方向転換する」というのが大事になると思います。
ウォンツに固執してしまう理由
少し心理学的な話になります。
頭では「ニーズを満たすことが大切」と分かっていても、ウォンツに固執してしまうのは、「認知的不協和理論」によって、説明することが可能だと思います。
認知的不協和とは、「行動」と「感情」にギャップがある状態を指し、それを人間は嫌い、過去にしてしまった行動は変えられないので、感情を変えようとする、という性質があります。
これを元に考えると、
気持ちは分かりますが、時には切り替えも大切です。
合わせて読みたい記事
認知的不協和理論とは?網羅的に解説します。【マーケティング】
ニーズの把握方法
「顧客のニーズをどう把握するのか?」ということは、マーケティングにおいて重要です。
それがあって、次に、「ウォンツ」を考えることができます。
そこで、顧客のニーズを掴む方法をいくつか紹介します。参考までに。
消費者行動論を学ぶ
経済学の分野の中に、消費者行動論というジャンルがあります。
消費者が「どのように意思決定して、製品を購入し、使用して、処分するのか」というプロセスについて考えることは、顧客のニーズを掴むカギの一つとなると思います。
そんな時に、読んで欲しい本を紹介しようと思います。
これは、大学の講義で教授がこの本を教科書に指定したのがきっかけで購入しました。
講義を受けた人の中には、この本を全然読まずに単位を取った人も多いんじゃないかな、と思います。でも僕はしっかり読了しましたね。えらい!
主席することが「大の苦手」なのです。
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統計学を学ぶ
統計学を学ぶことも一つの手です。
統計学を学ぶ目的は、データをみて「そこから顧客のニーズ推測することを可能にする」ことです。
アンケートを取る
アンケートを自ら取ることで「一次情報」を集めそれから、顧客ニーズを推測する方法もあります。
「一次情報」は、競合他社にはない情報であるため、「競合優位性」を築くのに役立ちます。
アンケートの作り方がカギですね。それも別記事で解説しようかと思います。
また、自社の持つ経営資源の「競合優位性」を分析する方法について記述した記事があるので紹介します。
VRIO分析とは?網羅的に解説しました。【ニトリの事例あり】
顕在ニーズと潜在ニーズ
顕在ニーズとは、顧客自身が認識しているニーズです。
例えば、「高級ブランドの服が欲しい、質が良い製品だから」という顕在ニーズを持つ人がいたとします。
ですが実際は「顕示的欲求」という「潜在ニーズ」によって購入したいのかもしれません。
ここで、合わせて読みたい記事を紹介します。顕示的な消費に関する記事です。
ヴェブレン効果とは?価格が高いほど売れる。【マーケティング】
まとめ
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
この記事では、「ニーズ」「ウォンツ」の違いについて記述しました。
マーケティングをする上で、基礎となる知識なので重要だと思います。
この知識を活かしてマーケティングして下さい!
また、ニーズを「どう満たすか」の部分に関して書いた記事があるので、最後にリンクを貼っておきます。
興味がある方はぜひご一読ください。
ではっ。